どもう!管理人のアキです!今回紹介するのは漫画「ルパン三世」の最終回です。「ルパン三世」は幾度もアニメ化、映画化、ゲーム化されているため、"永遠に終わらないドタバタアクション劇"と認識する方が少なくないと思います。しかし、過去に一度だけ明確な最終回を描かれたことがあるのです!
この記事の概要
- 漫画「ルパン三世」の最終回は全員爆死!?
- 最終回には作者のモンキーパンチの"ある事情"が関係している!?
漫画「ルパン三世」の最終回は、全員爆死される!?
50年以上も続く超大作!
出典:http://originalnews.nico/36013
「ルパン三世」、もはや紹介するまでもないですよね笑。
そのくらい誰もが知っている人気作品ですよね。
いちお紹介しておきます!
漫画雑誌『漫画アクション』にて、1967年から「ルパン三世」は連載されました。
出典:http://mandarake.co.jp
ちなみに作者のモンキーパンチ自身が描いた、いわゆる"原作版"「ルパン三世」は全部で8シリーズあります。
原作版「ルパン三世」シリーズ
- ルパン三世(1967~1969)
- ルパン三世外伝{一話完結}(1970)
- ルパン三世 新冒険(1971~1972)
- 新ルパン三世(1977~1981)
- SEXYルパンIII{短期連載}(1984)
- 新ルパン三世・女だけの刑ム所{一話完結}(1985)
- ルパン三世の英会話作戦 キーポイントを盗め(1985)
- ルパン三世・ALIS PLAUDO{一話完結}(1994)
意外とモンキーパンチ自身が描いた「ルパン三世」って少ないんですよね。
しかもほとんどが{一話完結}だったり、短い連載期間なんですね。
メモ
「ルパン三世の英会話作戦 キーポイントを盗め」というのは英語のハウツーブックです。いまや絶版となってますが、書き下ろしコミックで構成されているとのことで非常に興味がありますね。また、「ルパン三世・ALIS PLAUDO」はイタリア雑誌にのみ掲載されました。
そして初代「ルパン三世」の連載が終了した2年後の1971年にアニメ化されます。
ちなみに・・・
今ではすっかり人気となった「ルパン三世」ですが、『ルパン三世 (TV第1シリーズ)』は視聴率が振わず打ち切りになってしまったそうです。その後、放送料が安いということで頻繁に再放送されました。その再放送が視聴者の目にとまり、人気に火がつきました。つまりアニメ版「ルパン三世」は再放送から人気になったという異色の作品なのです。
アニメ版は断続的ではありますが、放送期間は40年以上も続いています。
そんな人気作品でもある「ルパン三世」
実は過去に一回だけ明確な最終回が描かれたことがあるのです・・・。
注意ポイント
「今も続いているのに最終回が存在するの!?」と思われる方もいると思います。いちお"最終回を描かなければいけなかった背景"があるので、そこらへんも紹介しますね!
漫画「ルパン三世」の最終回は、"作者の事情"が関係している!?
はい、ではさっそく「ルパン三世」の最終回を紹介します。
最終回が描かれたのは、1977年から連載された「新ルパン三世」です。
No.189 完結編 ENDLESS…
ルパンたちは海に浮かぶ孤島に忍び込みます。
しかし、その孤島というのは銭形警部が作った偽物の島だったのです。
さらに
その偽物の島には爆弾が仕掛けられていました。
出典:鉄人社「人気マンガ・アニメのトラウマ最終回」
こんなピンチの状況の時、普通ならルパンは以下のように考えることでしょう。
どうしたらこの偽物の島を脱出出来るか!?
しかし、なぜかこの時のルパンはすっかり諦めモードなのです。
出典:鉄人社「人気マンガ・アニメのトラウマ最終回」
こんな諦めムードの中で、銭形警部は爆弾のスイッチを押します。
そして
出典:鉄人社「人気マンガ・アニメのトラウマ最終回」
爆発してしまいました・・・。
島に取り残された、ルパンとその仲間たちはもちろん全員爆死。
これが「ルパン三世」の実質的な最終回なのです。
なぜこのような最終回を描き上げたのか?
なぜ主人公たちが爆死するという最終回を描き上げたのでしょうか。
これは、作者のモンキーパンチの精神状態に起因していました。
巻末のあとがきにて、モンキーパンチは当時の心情を以下のように記しています。
もう「ルパン三世」を描くのにウンザリだった
なるほど・・・そういうことだったのか・・・w
たしかに「ルパン三世」は超人気作品。
そのため、モンキーパンチはもはや「ルパン三世」を描き続ければ暮らしていけるでしょう。
しかし、それはさすがに漫画家として流石に酷なことですね・・・。
そんなこんなで、モンキーパンチの「ルパン三世なんてもう描きたくない!」という思いが、まさに最終回の大爆発に繋がっていったのです。
おわりに
「ルパン三世」の最終回、いかがだったでしょうか。
作者の想いが大爆発に繋がったというのは、どこか皮肉めいてますよね。
作者にとっては、知名度・名誉・お金、あらゆるものを手に入れることができた「ルパン三世」。
そんな「ルパン三世」に悩み、そして嫌い、爆殺させる。
そして、世間の需要は減らず、いまだに生き残っている「ルパン三世」。
もはや「ルパン三世」という作品は、作者自身も抱えきれなくなるほど超巨大コンテンツに成長してしまったんですね。