どうも管理人のアキです!本日紹介するのは漫画「ハイスクール!奇面組」の最終回です。アニメ版もヒットした人気作品ですが、最終回が酷くて抗議殺到だったらしいです。そんな抗議殺到する最終回ってどういう内容なのか、調べてきました!
この記事の概要
- 人気漫画「ハイスクール!奇面組」の最終回は抗議殺到!?
- 抗議殺到のため最終回が変更された!?
人気漫画「ハイスクール!奇面組」の最終回は、全部空想!?
漫画「ハイスクール!奇面組」は人気学園コメディ!
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「ハイスクール!奇面組」は1982年から1987年まで漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』にて連載されていました。
前作「3年奇面組」とは(1980~1982)
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実は「ハイスクール!奇面組」というのは「3年奇面組」の続編です。「3年奇面組」というのは中学校を舞台にした作品です。主人公たちが高校に進学したことになり、それに伴ってタイトルが「ハイスクール!奇面組」になったのです(アニメ版では中学校編も「ハイスクール!奇面組」に統一)。
この作品は80年代を代表するコミック漫画の地位を確立しましたね。
愛着のあるかわいらしいキャラクターに、スラップスティック(身体を使ったギャグ)のセンスがこの作品を確固たる地位にのし上げたのでしょう。
また、ちょうど連載時期が「ジャンプ黄金時代」だったことも要因の一つです。
「ジャンプ黄金時代」とは?
週刊少年ジャンプの勢いがとても良かった時代。80年代後半から90年代前半までの期間を指す。この時期に「ドラゴンボール」や「スラムダンク」など後世に名を刻む名作が多数連載していました。
1985年からはアニメ化もされ、そちらも大ヒットとなりました。
平均視聴率が19.2%、最高視聴率が24.3%でした。
オープニングソングを当時人気だったアイドル「おニャン子クラブ」だったりと、時代性にあった作品だったのです。
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メモ
作者の新沢基栄は、元々「ハイスクール!奇面組」のアニメ化には反対だったそうです。度重なるオファーを受けてのアニメ化でした。その際に、新沢基栄はアニメスタッフに対する(良い意味で)細かい指示をしていたそうです。こういうエピソードがあると、いかに作者が「ハイスクール!奇面組」という作品を愛しているかが分かりますね。
このような人気作品ですが、なぜ最終回が抗議殺到したのでしょうか・・・!?
人気漫画「ハイスクール!奇面組」の最終回は、空想による夢オチ!?
ではさっそく、「ハイスクール!奇面組」の最終回を紹介します。
最終回では、中盤で5年後が舞台となります。
ヒロインである河川唯(かわ ゆい)は保育士になり、社会人として暮らしていた。
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そんなある日、奇面組メンバーでもある同級生の一堂零(いちどう れい)が偶然自転車で通りかかる。
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零は唯を自転車に乗せます。
気持ち良い風を浴びながら、唯はふと目を閉じます。
そして気が付くと、なんと中学校の教室にいたのです!!
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そう、つまり今までの物語はすべて唯の空想だったのです!
ポイント
「3年奇面組」と「ハイスクール!奇面組」は合わせて7年間連載していました。つまりその7年間は唯の"僅かな休み時間の空想"に過ぎなかったわけです。
そして、切ないナレーションとともに「ハイスクール!奇面組」は終わりを迎えるのです。
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「全ては空想だった」、これはある意味夢オチのようなものですよね。
そのため
ファンA
夢オチは酷い!
ファンB
いままでの物語が全て台無し
といった抗議が殺到したのです。
抗議が殺到したためにラストが変更された!?
抗議が殺到してしまった「ハイスクール!奇面組」の最終回。
作者の新沢基栄はこの最終回に関して以下の発言をしています。
正直、(あの最終回を)夢オチと言われるのは心外
たしかに作者にしてみれば心外ですよね。
なにせ抗議が殺到したということは、作者の意図が読者に伝わらなかったということですからね。
このような抗議殺到の件があったため、ジャンプに掲載されたラストと愛蔵版(および文庫版)のラストは僅かに変更されています。
どこが違うかわかるでしょうか。
一目瞭然ですねw
そうです、愛蔵版では一堂零(いちどう れい)の影が追加されているのです。
メモ
ちなみにこの一堂零(いちどう れい)の影、とんかつをくわえてますよね。これ、実は「3年奇面組」の第一話のシーンなのです。ファンからすると、この影だけでもすごく感慨深いものになりますね。
「3年奇面組」第一話より
出典:https://www.ebookjapan.jp/ebj/408144/
今までの内容は全て唯の空想だったということになると、もはや奇面組のメンバー達は実在しなかったという悲観的な解釈も可能なわけです。
しかし、一堂零(いちどう れい)の影が追加されることで、空想は空想だけれど奇面組のメンバー達は実在しているので、これから唯は今までの物語のように楽しい生活がまっているという楽観的な解釈ができるのです。
作者の新沢基栄はこの追加された影に関して以下の発言をしています。
最後は(空想なのか、正夢なのか)どっちとも取れるように描いたつもりだったんですが、悪いふうにしか取られなかった。愛蔵版の単行本では、描かないとわかりにくいかなと思って走ってくる零くんの影を描き足した
個人的には影を追加して正解だったと思います。
影があることで感慨深くなるし、なにせハッピーエンド(?)になりますからね。
ただ、作者的には「奇面組のメンバー達は実在しなかった」という悲観的な解釈もしてほしかったんでしょうね。
注意ポイント
ちなみにアニメ版の最終回では完全なオリジナルエピソードになっています。「奇面組は永遠に不滅です!」というメッセージとともに幕を閉じ、いかにもなハッピーエンドでした。
おわりに
人気漫画「ハイスクール!奇面組」の最終回、いかがだったでしょうか。
たしかに夢オチのような最終回だったので、抗議が殺到するのも無理はないですね。
ただ今では影が追加されたバージョンの最終回が主流になっているので、素晴らしい最終回になったと思います。
個人的に好きなんですよね、こういうラストw
切なさもあるけれど、どこか感慨深さもあるハッピーエンドです!