どうも!アキです!2019年一発目の記事です!今回は手塚治虫の「海のトリトン」の最終回について調べてきました!実は、この最終回、後味が悪いです。なぜ後味が悪いかって?それはぜひ本記事をスクロールしてみてください…!
この記事の概要
- 「海のトリトン」は手塚治虫原作!
- アニメ版の「海のトリトン」の最終回が後味悪い!
- 「海のトリトン」の最終回は誰が担当したのか?
「海のトリトン」の最終回は、主人公が悪者だと判明する!?
「海のトリトン」は『サンケイ新聞』で連載されていた手塚治虫原作の漫画
出典:https://www.suruga-ya.jp
「海のトリトン」、これは手塚治虫作の漫画です。
1969年から1971年まで『サンケイ新聞』(現・『産経新聞』)で連載されていました。
連載当時は「"青い"トリトン」として連載されていました。
そして、連載終了翌年の1972年4月にアニメ化され、TBSで放送されました。
「海のトリトン」は女性ファンがたくさんいた!!
アニメが放映されると、ちゃくちゃくとファンが増え始めました。
特に、「海のトリトン」は女性ファンがたくさんいたそうです。
「テレビアニメで最初のファンクラブが作られた作品」とも言われているそう…!
当時のテレビアニメは「少年の声は大人の女優がアテる」が常識でした。
しかし、「海のトリトン」における主人公・トリトンの声は、当時13歳(トリトンと同じ)の塩屋翼が担当しました。
そのような意外性やロマンチックなストーリーが、女性ファンを生み出すきっかけになったそうです。
そんな女性に人気だったアニメ版「海のトリトン」ですが、、、
最終回は後味が悪い!!
では、詳しく見ていきましょう。
「海のトリトン」の最終回は、アニメオリジナルの後味の悪さ!
出典:http://www.tfc-dvd.net/triton/index.html
さっそく「海のトリトン」の最終回を見ていきましょう。
主人公のトリトンは、トリトン族の最後の生き残り。
トリトンの親族などは七つの海を支配するポセイドン族によって殺されてしまったのです。
トリトンは一族の復讐のために、ポセイドン族のアジトに潜入し、見事戦いに勝利する。
出典:https://ameblo.jp/rainbowsentair0b1n
そして、ポセイドン族のアジトで、トリトンは"衝撃の事実"を知ってしまいます。
出典:https://ameblo.jp/rainbowsentair0b1n
実は、
ポセイドン族は、
"トリトン族によって神の生け贄にされた人々の生き残り"
だったのです。
つまり、今までポセイドン族が"悪"だと思っていたトリトンだったが、本当はトリトンを含むトリトン族こそが"悪"だったのです。
最後の最後で、善と悪が逆だったことが明かされました。
主人公側が悪だったなんて…後味が悪いですね…。
真実を知ってしまったトリトンは何も言わず、後を立ち去ります。
出典:https://ameblo.jp/rainbowsentair0b1n
漫画版とは全然違うアニメ版「海のトリトン」の最終回
「海のトリトン」はアニメ版と漫画版は全然違います。
後味の悪い最終回はアニメ版だけです。
作者の手塚治虫は秋田書店版の単行本のカバー袖のコメントで「テレビまんがのトリトンは自分のつくったものではない」と書き残しています。
漫画版の最終回は以下のようになっています。
不死身のポセイドンを宇宙へ追放させるため、トリトンはポセイドンと共に宇宙へ去ってしまう。その後、ピピ子との間に生まれた7つ子から息子のブルーがトリトンの後を継ぎ、甲ら島となったガノモスに帰るシーンでラストとなる。
アニメ版と比べるとハッピーエンドですね。
アニメ版の最終回のプロットを担当したのは富野喜幸。
富野は、アニメ版最終回は周りに相談すると確実に却下されると考えて、誰にも話さなかったそうです笑。
たしかに、子どもが見るアニメで「善と悪が逆転する」という衝撃的な最終回はまずい!
でも、富野は絶対に最後はこうすると決めていたらしいです。
熱狂的なファンは生まれたが、一般的なファンはうまれず打ち切りに…
一部の熱狂的なファンを生み出したアニメ版「海のトリトン」。
しかし、一般的なファンはなかなか生まれず、結局は"打ち切り"という形で幕を閉じます。
ただ、元々の企画書には「"人気があれば"52話にストーリーを延長できるよう考慮しておく」という旨の記載があったらしく、"打ち切り"というよりも"予定通りの終わり"と捉える人もいます。
おわりに
「善と思っていたものが悪に、悪と思っていたものが善に。」
はたして最終回のプロットを担当した富野喜幸は、私たちに何を伝えたかったのでしょうか。
自分自身の立場、他人の立場、、、それぞれがしっかり認め合い、尊敬しなければならない。
そんなメッセージが伝わってくるような気がします。